先行型地域猫プロジェクト

  • 先行型地域猫プロジェクトとは何でしょうか?

地域で起こる猫に関する問題が大きくなる前に、猫管理体制を整えるための地域レベルのプロジェクト

  • 猫には登録制度がありません。(お住まいの地域にどのくらい猫がいますか?)

猫は、繁殖サイクルが早い動物です。現在 野良猫と呼ばれる猫たちのほとんどは、

1.元飼い猫とその子孫

2.飼い猫で避妊をしてないままに外に出している猫の子孫

つまり管理(避妊)されていないために起こった結果です。

コロナの影響で自粛が続いているために、猫を飼う人が増えています。また捨てる人も増えています。この飼い猫たちが、地域の猫の状態を大きく変えてしまう可能性があります。

猫の妊娠期間と出産について

猫の妊娠期間は約2ヶ月(60~68日)で、一度の出産で平均5頭(4~8頭)出産します。
そして、約2ヶ月後に子猫が離乳すると次の妊娠が可能になります。その子猫も生後6ヶ月前後で繁殖可能年齢に達するので、繁殖サイクルが非常に速いことが特徴です。
また、猫は交尾によって排卵、受精が起こるので、タイミングがあえば2頭のオス猫の子どもを同時に妊娠することがあるなど、妊娠率・出産数の高い動物です。

環境省は計算上、1匹のメス猫が3年後には2000頭以上に増えると試算しています。

飼い主がいない猫 地域状況図 レベル分け

  • 現在の地域での問題は、何でしょうか?

* 近くに餌やりをしている人がいて、猫が増えた。

*自宅の庭が猫のトイレになっていて臭い。

*猫の発情期の声がうるさい。

*家の敷地で子猫が生まれたが、どうしたらよいか。

など

その全ては、管理されていないために起こった結果で 地域で地域猫を管理することにより解決できる問題です。

  • 猫を管理するとはどういう事か

野良猫と地域猫の違いは、一点です。それは繁殖できるかできないかという点です。飼い猫でも避妊手術をせずに外に出していたら 野良猫と同じです。

地域猫は、誰かが費用と時間をかけ、避妊手術を終え、繁殖できなくした猫で、地域で管理していく「一代限りの猫」です。この猫たちは増えることがないために、管理さえすれば問題が起こることはほとんどありません。

地域の問題は決して野良猫によるものだけではなく、多くは管理されていない外にいる飼い猫が起こしている場合もあります。野良猫と飼い猫は両方とも管理されていないと地域の問題を引き起こすことに変わりはありません。

猫は移動する動物なので、小さな地域で増えた猫を一時的に避妊手術などしても、管理しないと結局すぐに元の状態にもどります。地域で同時に管理するように進めないと問題解決となりません。

飼い猫管理

1.避妊手術をする

2.室内飼いにする (交通事故・他の猫から病気などをうつされる心配がなくなる)

地域猫管理 (特定の飼い主がいない猫

1.避妊手術  (さくら耳)

2.特定の場所で特定の時間に餌やり (ゴミなどを荒らさないために必要)

3.餌やり場の近くでトイレ設置(近所の庭などをトイレとしない為に必要) 4.猫マップ(Google Map 使用) に記録し、猫分布図作成把握。(管理地点、猫の数、特徴、避妊手術済の数など記録)

  • 地域猫の管理 (避妊手術)の実行・予算
  1. 地域猫の避妊手術費用  

近年 「さくら耳」にカットして地域猫として避妊手術後 地域で管理するという体制が始まり、多くの獣医師は、通常よりかなり安い費用で手術をされています。

(一匹の避妊費用)

通常                   雄 1万円                       雌 2万円

地域猫 (さくら耳)  雄 5千円       雌 7千円

  • 地域猫の避妊手術の実施 方法  

1.個人や団体 活動家による地域貢献  地域の猫が管理された状態にするために自己資金を投入して地域に貢献している人々によって実施

2.地域自治体の予算

自治体の資金で地域猫の避妊手術を行う

3. (支援)によって避妊手術を行う

  1. どうぶつ基金、獣医師会などからの支援

地域自治体の猫管理実施のために申請可能である 財団法人 どうぶつ基金 (チケット制)、沖縄県獣医師会などの支援によって行う。

 読谷村では、行政が申請して毎月どうぶつ基金からのチケットを地域のために取得しています。どうぶつ基金チケットによる手術は、どうぶつ基金と協働してチケット制手術をする認可を受けられた獣医に限られています。

読谷村には、協力病院 「TNR 読谷動物病院」があります。

チケット 一枚 につき約1万円 (避妊手術・ワクチン・ノミダニ駆除)の費用が全国からどうぶつ基金に集まった寄付からチケット代金に使われています。これが、自治体の地域猫管理のために使われています。

どうぶつ基金認可獣医での手術数と読谷村として取得できるチケットの数は限られています。

猫が増えれば増えるほど自治体の自己資金が必要となります。

  • 自治会モデル地域申請―愛護センターにて対象地域地域猫手術

県と愛護センターでは、県内でモデル地域を指定するプロジェクトを進めています。

自治会長が申請し、自治会レベル、もしくは 地域で協力して、モデル地域として取り組むことにより 地域猫管理を進めていくことができます(自治会の一致が必要です)。

モデル地域に指定されると南城市にある県愛護センターで対象地域の猫の避妊手術をすることが可能になります。

  • 自治会の加入率が低い地域では?

猫管理を地域で進めていくために、村レベルで協力してモデル地域申請をしていくことは可能でしょうか。

地域猫管理プロジェクトを進めていく中で欠かせない避妊手術の費用は レベルが深刻な状態にある程、多額の予算が必要となります。しかし、今のレベルで着手しないと状況は更に深刻になります。まずは、各地域 状況の把握から始まります。

状況を把握した上で、Cat’s Walk Okinawaは、地域と共に その解決策を考えていきたいと思います。

4.法律

猫に関する法律です。傷つけたり、殺したり、また、餌をやらないことも虐待となり とても厳しい処罰が定められています。また遺棄も懲役、罰金という罰則が定められています。

猫が増えたら捕獲して、どこかに捨てたらいいという選択はありません。

第6章 罰則 9 第 44 条

愛護動物をみだりに殺し、又は傷つけた者は、5年以下の懲役又は 500 万円以下の罰金に処する。

2 愛護動物に対し、みだりに給餌又は給水をやめることにより衰弱させる等の虐待を行つた者は、一年以下の懲役、100 万円 以下の罰金に処する。

3 愛護動物を遺棄した者は、一年以下の懲役 100 万円以下の罰金に処する。

 4 前3項において「愛護動物」とは、次の各号に掲げる動物をいう。 一 牛、馬、豚、めん羊、やぎ、犬、ねこ、いえうさぎ、鶏、いえばと及びあひる

先行型地域猫プロジェクト支援

  • 地域の猫状態把握 ― 数が増えている地域はないか
  • 現地視察 管理計画 どのように管理していけば良いか
  • チケット・寄付による避妊手術 支援
  • 獣医師との連携
  • 手術のための猫保護方法などの指導、器具貸出、支援など
  • 管理体制の継続のためのお手伝い

 

*地域支援会員は、先行型地域猫プロジェクトを進めるために地域を支援する会員で、Cat’s Walk Okinawaの会員ではありません。

Cat’s Walk Okinawaは先行型地域猫プロジェクトを進めるための企画・支援をしています。

Cat’s Walk Okinawaの一員として地域を超えて企画・活動されたい方々はCat’s Walk Okinawaの正会員として登録していただき、特典などを受けることができます。(資格は特にありません)

Cat’s Walk Okinawaでは、猫の虐待を防ぐために、器具貸し出しは、支援会員のみとし、活動中は猫管理活動中 会員証を会員に配布して、装着の上の活動をお願いしています。

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